限界分譲地開拓

千葉県大網白里市にある放棄分譲地で遊んでいます

変哲もない土地

コロナウイルスがまん延し県外への外出が制限されていた2020年

僕は外房エリアの30坪の分譲地を格安で購入した。

そこはバブル期に投機目的で造成された場所。

放棄されている土地は驚くほど安かった。

 

とはいえ船橋に生活の拠点があるので外房での定住は考えておらず、

ひとまずコンテナハウスと簡易トイレを設置して時間を見つけては足を運び、

防草シートを敷いたりなど現在も整備を進めている。

 

購入した動機は漠然としていて、

自分が好きに使える遊び場、庭、秘密基地のような場所が欲しかった。

 

「田舎の土地を買って2拠点生活」なんて聞くと里山の中に木造平屋の昔ながらの古民家が建っていてそこで農作業をしている姿を思い浮かべるだろうが、そういう場所ではなく、目の前には舗装された道路があり、隣に家は建っていて、ゴミ集積所もある。

電気も依頼すればすぐに使えるようになったし、近くのコンビニで買い物もできる。

変哲もない住宅街の一区画を購入しただけだ。

 

だけれど土地に隣接する家の所有者には2年半の間で2回しか会ったことがないし、

定住者は数えるほどしかいない。そしてなにより手つかずの更地が圧倒的に多いので

普通の住宅街でやれば近隣トラブルの原因になるバーベキュー等も2,3人でする分には、まず苦情は来ない。そして近くには川や海があり、釣りや海水浴もできる。

便利さと不便さのバランスが絶妙に保たれており、行ったことがある人にしか感じることのできない、形容しがたい長閑さ快適さがそこにはある。

 

実際経験したわけでないが、何百坪に広がる里山を管理しながらの古民家暮らしと比べてここでの活動のハードルは格段に低いはずだ。

ランニングコスト(固定資産税や電気代)も車やバイクを趣味に持つ人より低い。

子供の頃、秘密基地をつくって遊ぶのが好きで、近くの雑木林にちょうどいいスペースを見つけては地面をならし、イスやテーブルを木の枝で作っては並べよくそこで駄菓子を食べたりしていた、それも今思えば近くに帰る場所、快適な空間があるからこそ楽しめることであり、30代になった今もその感覚は変わらない。

 

ここでの活動を機に大変少ないが同じような遊び方をする方々と知り合うことができたし、現時点では大変満足している。

 

僕は人が少ない地域を活性化させるために遊んでいるわけではないし、誰かに土地の活用法を啓発するつもりもないが、へんぴな土地を整備して楽しんでいる人も実際一定数いるわけで、今後そういった人たちの様子を僕の主観を交えながらブログで紹介出来たらと考えている。